統一教会とは
旧名称:世界基督教統一神霊協会(略称:統一教会または統一協会)
新名称:世界平和統一家庭連合(略称:家庭連合)
「統一教会」は、文鮮明によって1954年に韓国で創設された新興宗教およびその宗教団体(宗教法人)です。
このwebでは、多くの皆さんが知っている「統一教会」の名称を使用します。ご了解ください。
そもそもの「統一教会問題」とは?
日本では、1960年代後半から、教団系の学生団体である「原理研究会」(略称:原理研)が各地につくられ、その行き過ぎた修練活動で死者を出す事件が頻発し、実態が知られるようになりました。
1980年代に入ってから、原理研究会が首都圏の大学に多数入り込み、目立った勧誘活動により、多くの学生が学業放棄する事態が起きて、家庭が崩壊するなどしました。
また、同時期に壺や印鑑などを高額で購入させる「霊感商法」が社会問題となり、朝日新聞社や週刊文春によって大々的な批判キャンペーンが展開されました。多くの被害者の存在が明るみとなり、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が結成されました。
教団側はこれに激しく反発し、信者によるデモが行われたり、教団を批判した人物・マスメディアへの嫌がらせを行ったり、近年ではインターネットを通じて、一般人を装った書き込みで批判者を攻撃することも多くなっています。
また同教団は、学生や若者などを中心に「国際勝共連合」やその関連団体の名前でも勧誘活動を行っており、現在も勧誘に応じてしまう学生が後を絶ちません。勧誘手法では「マインドコントロール」を行って、善悪の判断ができない状況にすることで、脱会を難しくしていることが古くから知られています。このマインドコントロールによって、教団による「合同結婚式」で、見知らぬ相手と結婚する信者がいることが映像付きで報道され、教団の有り様が広く認識されることとなりました。また、この合同結婚式では、日本人が多額の献金を教団本部に納めていることが発覚して社会問題となっています。
2022年7月8日に発生した「安倍晋三元首相銃撃事件」では、被疑者が「母親が旧統一教会に入会し、多額のお金を振り込んだ影響で破産したことがそもそもの元凶」「家庭生活がめちゃくちゃになり、(同団体を)絶対成敗しないといけないと思った」と供述したことから、「宗教二世問題」で統一教会が再び注目されることとなりました。
今回新たに問題になったこととして、
- 信仰を強要する「心理的虐待」
- 多額の献金による極端な「貧困」
- 家族の「自殺」、それによる「家庭崩壊」
- 子どもがいない信者に対する、別の信者からの違法な「養子斡旋」
などが報道され、反社会的集団の実態が浮き彫りになりました。