1/21 山上徹也被告に「無期懲役」の判決
2022年7月8日に、奈良市内で元内閣総理大臣の安倍晋三氏が選挙演説中に銃撃され、死亡した事件について、山上徹也被告に対して、奈良地裁は求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
生い立ちが不遇であっても、犯行を決めたのは山上被告の意思にほかならず、家族の崩壊を考慮すべきだという弁護人の主張を完全に退けた形です。
被告の父親が幼少期に自死、慕っていた兄が大病を患い、母親が旧統一教会に入信し、多額の献金。祖父と母親との間で争いが絶えなくなり、高校3年のときに祖父が病死すると母親の献金がさらにエスカレート。山上被告は大学に進学せず、自衛隊に入隊したが、自殺を図り、やがて教団を憎み続けた兄が自死。それでも母親が信仰をやめなかったため、教団に「一矢報いる」と幹部の襲撃を決意したというのが、あまりにも悲惨な生い立ちの概要で、妹さんからも壮絶な法廷での証言がありました。
家庭内で「安息の場所」を得られなかったことについては「不遇な側面が大きい」と判決要旨で認め、教団に長年抱いてきた複雑な感情が激しい怒りに転じたことも「理解が不可能とはいえない」と認めています。それなのに、なぜ安倍晋三氏を狙ったのかという肝心な「旧統一教会と自民党との濃密な癒着関係」については、裁判中にも多くの時間は割かれず、単に山上被告の「身勝手な犯行」と片付けられてしまいました。
人の命を奪って一矢を報いるというやり方は、断じて許されないことであるのはもちろんその通りですが、それならば、山上被告のみならず、多くの信者家庭が長年の間このような困窮や家庭崩壊に苛まれてきている事実についてもっとメスを入れ、旧統一教会のカルト的な側面を洗い出すことが、この裁判には必要だったのではないかと思われてなりません。
鈴木エイトさんが、判決後メディアに意見を求められ、核心に迫る回答をしている動画(5分47秒)がありますので、ぜひこちらをご覧頂ければと思います。
記事引用
鈴木エイトさん、無期懲役に「重すぎる」 判決前に山上被告と接見
2026年1月21日 20時28分 朝日新聞
山上被告の裁判の傍聴を続けてきたジャーナリストの鈴木エイトさんが閉廷後、朝日新聞の取材に応じた。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を長年取材してきた鈴木さんは、判決前の今月14日と19日の2回、大阪拘置所で被告と接見したという。検察側の求刑通りの無期懲役という刑の重さについて「重すぎる。事件を彼1人に背負わせていいのか、とすごく感じた」と語った。
※続きは、下記の引用先から、ご覧ください。鈴木エイトさんが、判決後メディアに意見を求められ、核心に迫る回答をしている動画(5分47秒)があります。

